国立がん研究センターの10年間の癌患者生存率調査:主要な癌種の生存率とその意義

癌患者の生存率に関する研究結果とその意義

国立がん研究センターの調査結果

国立がん研究センターによる2009年から2019年の調査結果によれば、癌患者の10年生存率は60.2%であり、前回の2008年の調査から0.8%ポイントの上昇が見られました。特に、肺癌の診断から1年後の生存率は73.7%であり、その後の1年の生存率は83.4%となっています。

臓器別の10年生存率

  • 胃:66.8%
  • 大腸:67.5%
  • 肝臓:22.8%
  • 肺:35.0%
  • 乳:87.8%
  • 食道:34.2%
  • 膵臓:6.7%
  • 子宮頚部:70.5%
  • 子宮体部:83.0%
  • 前立腺:100.0%
  • 膀胱:62.4%

生存率の意義

生存率は、病気の進行度や治療の効果を示す数値として用いられます。生存率が低い病気は、治療が難しく、病状が進行していることを示唆します。また、2つの治療法を比較する際、生存率が高い方がより効果的な治療法であると評価されます。

生存率のタイプ

生存率には、実測生存率と相対生存率の2つのタイプがあります。実測生存率は、死因に関係なく全ての死亡を計算に含めるものです。一方、相対生存率は、癌以外の死亡リスクを考慮して算出されるもので、治療を受けたケースのデータに基づいています。

全国がんセンター協議会のデータ

全国がんセンター協議会のホームページには「生存率調査」としてこれらのデータが掲載されています。ただし、これらのデータは日本全国のものではなく、全国がんセンター協議会に加盟する32施設のデータに基づいています。また、手術を受けた症例のデータと、全症例のデータの2つのカテゴリが存在します。

生存率のデータの解釈

生存率のデータは、癌の種類や患者の年齢、性別などの要因によって異なるため、実測データだけで癌の重症度を判断するのは難しい。相対生存率は、期待される生存率を考慮して算出されるため、より正確な治療の効果を示す指標として利用されることが多いです。

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