目次
食道とは
食道は咽頭と胃を結ぶ筒状の臓器で、口から摂取したものを口から胃へと蠕動運動によって運ぶ道である。
喉に近いほうから頚部食道、胸部食道、腹部食道と呼ばれる3つに分類され、全体の長さは平均で25cmほどになります。
また、食道の上端と下端にはそれぞれ上部食道括約筋、下部食道括約筋と呼ばれる括約筋があり、食物が逆流することを防いでいます。
食道がんとは
食道がんはどこにでもできる可能性がありますが、日本人が発症する食道がんは約50%が食道の中央付近に生じますが、その他に食道の下部に多くできる傾向にもあります。
食道癌は、食道の内面を覆っている粘膜の表面から生成されます。更に、食道内に食道がんは同時に複数発生してしまうケースも見受けられます。
食道の壁の粘膜内に留まる食道がんを早期食道がん、また粘膜下層までしか及んでいない癌を表在食道がん、それより深層まで及んでいる癌を進行食道がんと呼びます。
食道の粘膜から生成した癌は、肥大すると深層へ進行を拡大し、その後大動脈等や気管周囲の臓器にまで拡大します。この現象を一般的に浸潤といいます。
早期(食道粘膜の表層までの浸潤)のステージで食道がんを発見した場合、5年生存率は75%以上とされていますが、遠隔転移(最も病状が進行した)を発症した場合、5年生存率は2割程度しかありません。
加えて、食道がんは周囲に浸潤率が高く、胃がんや大腸がんと比較して早期に浸潤・転移を生じると考えられています。
更に、周囲には肺・心臓・気管・大動脈といった重要臓器があり、治療する上で困難です。
この理由からも、食道がんを早期に発見する事が非常に重要なのですが、早期段階で診断される割合は食道がん全体のおよそ3割しかないというのが現状です。
つまり、食道がんは、進行性であるケースが多々有り、進行した場合には治療することが大変困難な癌であると言えます。
食道がんの病期
食道がんの原因
食道がんの発生原因として挙げられるのは、主に喫煙と飲酒です。
日本人に多い扁平上皮がんは、特に喫煙、飲酒に関連性が強くあると考えられています。飲酒によって体内に生じるアセトアルデヒドは発がん性物質です。
(エタノールの酸化によって生成されるアセトアルデヒドは発がん性を有し、一般的に二日酔いの原因と見なされています。)また、たばこの煙にもアセトアルデヒドが含まれているため、喫煙も大きな要因とされています。
なので喫煙と飲酒の習慣がついていたら危険度は増加すると言えます。また、熱いものを飲んだり食べたりすることが、食道がんができる危険性を高めるというふうにも考えられます。
食道がんの症状
- 食道が沁みる感じがする 刺激の強い(酸味等)食べ物や飲み物を取り入れたとき、胸骨の裏側あたりに、沁みる感じや、軽度の痛みを感じることがあります。
- 食べる時に食物がつっかえる感じ がんが大きくなるとよく噛んで食べても、食道の内腔が狭っており食べ物がつっかえるような感じます
- 胸痛・背部痛 がんが進行して食道の壁を越えて、、まわりの肺や背骨、動脈を圧迫すると、胸の奥や背中に痛みを感じるようになります。
- 咳 がんが進行して気管、気管支、肺まで浸潤すると、その刺激によって咳や血痰が出ることがあります。
- 声のかすれ 声帯を調節している神経(反回神経)に浸潤すると、風邪を引いたときのような掠れた声になります。
食道がんの治療
食道がんの基本的な外科手術。
- 内視鏡的治療(EMR・ESD)
- 手術療法
- 放射線療法
当院で採用している光免疫療法は食道がんにも対応して降ります。
以下に一般的な光免疫療法の解説をしております。
当院の光免疫療法の解説は、こちらからご確認いただけます。
当院の食道がん治療法
当院へのご相談の流れ
ご予約
食道がんの疑いがある場合や食道がんの治療をご検討されている場合は、メールかお電話にてご連絡ください。
食道がんの治療をお急ぎの場合はお電話にてご連絡頂けますとスムーズです。
ご来院
ご来院頂けましたら、まずはお近くの係員にお気軽にお声掛けください。
ご予約頂いたお名前を仰って頂けましたら、ご案内させて頂きます。
受付
初診の際は問診票をお渡し致しましので、食道がんに関するお悩み、もしくは食道がん治療に関するご質問、食道がんの症状などをなるべく詳細にご記入ください。
インフォームドコンセント
お書き頂いた問診票を元にインフォームドコンセントを行います。現在お持ちな悩みを疑問点などどのような事でもご質問ください。
患者様のご要望も考慮し、適切な治療方法をご提案させて頂きます。
同意書の記入
食道がんの治療方法や費用に関してご納得頂けましたら、最後に同意書の記入を行って頂きます。
今後の食道がん治療計画について
今後食道がん治療を患者様のライフスタイルとご相談させて頂いた上で決定していきます。
治療を行う上で、患者様のペースと病院側のペースで双方納得のいくペースを摺合せ、効果を最大限発揮できるスケジュールを計画していきます。
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【当該記事監修者】癌統括医師 小林賢次
がん治療をお考えの患者様やご家族、知人の方々へ癌に関する情報を掲載しております。
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