抗がん剤の副作用|癌治療はOGC大阪がんクリニック

抗がん剤の副作用

 がん治療の3大療法(標準治療)の中の一つで、化学療法で主な薬剤として使用されています。
 抗がん剤の主な働きとしましては、がんの進行(悪性腫瘍の増殖)の抑制や、がんの大きさを小さくする事、そしてがんによる痛み等の症状を緩和する為の薬剤です。

 抗がん剤は、多くの種類が存在し、そして抗がん剤にはそれぞれのがんに特異的に働く薬剤が存在します。
 ここで、乳がんを例に挙げてみましょう。
 乳がんにおいても抗がん剤には、幾つも種類が存在しており、どの薬剤を使用するかの判定方法としては、

  • 『非浸潤がんと浸潤がん(転移のありなし)』
  • 『グレード(大きさ、形がそろっているかばらついているか)』
  • 『ホルモン感受性(エストロゲン・プロゲステロン)』
  • 『HER2の有無』

から考察され、これらのどのタイプになるかで抗がん剤使用の種類を決定することになります。
 また、患者様の身体に、その抗がん剤が合うか合わないかも細心の注意を払って、選択されます。
 つまり、抗がん剤治療はこれらの性質や状態をよく知ることが重要であり、それにより使用される薬剤が異なります。

抗がん剤の副作用は?そして何故副作用が起こってしまうのか?

 抗がん剤の副作用については、例えば、『脱毛』や『肝機能の低下』は、医療系のドラマでもよくみられる場面だと思いますし、それが1番イメージしやすいものかと思われます。
 抗がん剤の副作用は投与される薬剤の種類によって副作用が異なっており、更に抗がん剤の副作用が出てくる時期は大体決まっています。
 抗がん剤による主な副作用の発現時期と症状は、

  • 投与日には「吐き気、発熱等」
  • 翌日~1週間後には「倦怠感、食欲不振、吐き気・嘔吐、下痢 など」
  • 1~2週間後には「口内炎、下痢、食欲不振など」
  • 2~3週間後には「脱毛、皮膚の角化やしみ、手足の痺れ等」

と言われてます。

 更に、抗がん剤の副作用には自分でわかる副作用と検査でわかる副作用があります。
 自分でわかる副作用は主に上記のもので、検査でわかる副作用には骨髄抑制、貧血、肝機能障害が挙げられます。
 但し、症状には個人差があり、これらが、必ずしも全て起こるわけではありません。
 簡単にまとめると、抗がん剤の副作用は、使用する抗がん剤の種類・体調・体質などが影響し、副作用の出現頻度・程度・時期には個人差があるということです。

抗がん剤からくる感染症について

 ここでは、検査でわかる発現や症状について軽く触れておきます。
 抗がん剤によって骨髄の機能が低下することで、白血球(特に好中球)の数が減少します。
 一般的に、抗がん剤治療開始後の1週間〜10日目頃に白血球の数が減少し始めて、10日目から2週間頃に最低になりますが、3週間後程度で回復してきます。
 好中球は体内に侵入した病原菌から体を守る働きがあるので、好中球が減少すると免疫力が低下してしまい、様々な部位(口、肺、皮膚、尿路、腸等)で感染症が起こりやすくなってしまいます。
 人は誰でも常在菌と呼ばれる菌を有しており、これらの菌は健康時には問題になりませんが、好中球数が減少し、免疫力が低下している時には、常在菌による感染(日和見感染)を起こす可能性があるので、十分な注意が必要です。
 感染症に対しては、抗生物質が使われ、また必要に応じて、好中球の数を増やす効果のある薬剤(G-CSF)が使われます。

抗がん剤の副作用は回復します

 抗がん剤の種類によって、患者様自身で、生活面での注意や工夫で症状を軽減したり、予防できる場合もあります。
 抗がん剤の副作用はほとんどのものが一時的で、早めに対処すれば症状を軽くできますし、上手に付き合いながら治療を行えば回復します。
 例えば、口内炎・口腔内乾燥の場合の対策としては、「(うがい、加湿器、マスク着用等で)口腔内の乾燥を防ぎ、唾液の分泌を促すこと」が挙げられます。
 がん治療の向き合い方として、

  • 自分が受けている治療はどういう抗がん剤(薬剤)が用いられているのか
  • その抗がん剤はどういう副作用が『いつ・どんなふうに・どのくらい』発現してくる可能性があるのか
  • 副作用の予防対策、また副作用に対処するために自分ができることは何か

は、非常に重要です。

 抗がん剤の副作用についてよく知り、我慢せずに正直に伝えることはとても大切です。


抗がん剤の悩みまとめ

抗がん剤治療を行う上で、以下の悩みをお持ちの方が多い傾向にあります。
主な抗がん剤の悩み

当院の治療方法はこれらの抗がん剤の悩みを解消する事が可能です。
以下ご参考ください。

副作用が少ない光免疫療法を導入

当院では光免疫療法を導入しており、副作用が少なく、ほぼ全身のがんに適用可能です。

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