膵体尾部がんとは
膵体尾部がんは、膵臓の体部または尾部に発生する腫瘍です。
このがんは、膵臓がんの中でも比較的稀であり、診断が遅れがちなケースが多いです。
膵体尾部がんの主な原因は明確ではありませんが、喫煙、慢性膵炎、家族歴などがリスク要因として挙げられます。
症状は、腹痛、体重減少、黄疸などがありますが、初期段階では自覚症状がほとんどないことも多いです。
診断
膵体尾部がんの診断には、画像診断が中心となります。
CTスキャンやMRIによって腫瘍の存在や大きさ、周囲への拡がりを評価します。
内視鏡超音波検査(EUS)も、膵体尾部がんの診断に有用です。
これらの検査により、腫瘍の局在や進行度を判断し、治療計画を立てます。
治療方法
膵体尾部がんの治療には、手術、化学療法、放射線療法などがあります。
がんの進行度や患者様の全体的な健康状態に応じて、これらの治療を組み合わせることが一般的です。
特に、早期発見された場合には、手術による完全切除が最も効果的な治療方法とされています。
進行がんの場合には、化学療法や放射線療法が主に用いられます。
光免疫療法
膵体尾部がん治療の選択肢となり得る可能性があります。
この治療は、特定の薬剤が腫瘍細胞に選択的に集積し、後に光線を照射することで、腫瘍細胞を破壊します。
以下より当院の光免疫療法の詳細をご確認頂けます。
予後と管理
膵体尾部がんの予後は、がんの進行度や治療方法によって大きく異なります。
早期発見と適切な治療が重要であり、がんの進行度に応じたフォローアップが必要です。
また、患者様の生活の質を維持するためのサポートや、栄養管理などの総合的なケアも大切です。
【当該記事監修者】癌統括医師 小林賢次
がん治療をお考えの患者様やご家族、知人の方々へ癌に関する情報を掲載しております。
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