余命宣告を受ける乳がんの病期
乳がんは、腫瘍の大きさ、リンパ節転移の有無、遠隔転移の有無によってステージ(病期)0期~Ⅳ期に分類されます。
最も進行しているステージⅣは、がん細胞が他の臓器に遠隔転移している状態であり、末期がんと呼ばれることもあります。
この段階の乳がんでは、転移の状況などによって余命宣告をされることもあり、患者様のにとっては心身共に大きな負担となります。
余命宣告を受けることで、生活の質にも悪影響を及ぼし治療法が限定されることがあります。
進行した乳がんの診断
通常の乳がんの検査は、視診・触診、マンモグラフィー、超音波検査(エコー検査)を行うことが一般的となります。
乳がんが進行している場合には、更に精度を上げるために、CTやMRI検査も追加で行います。
これらの検査によって、リンパ節や肺、脳、肝臓といった乳がんが転移しやすい臓器への転移の有無も確認可能です。
また、骨シンチグラフィーによって骨への転移の有無も確認します。
全身への転移が認められた場合、ステージⅣに分類され、今後の治療方針が検討されます。
既に転移の数が多く浸潤が広範囲の場合、治癒が困難と判断され余命宣告がなされることがあります。
進行した乳がんの治療
末期の乳がんは治癒が困難なため、がんの進行を遅らせ、症状の緩和を目的とすることが多いです。
進行した乳がんに対する治療は、薬物療法を中心として、症状の緩和が期待されるようであれば手術や放射線療法も追加で行われます。
患者様の健康状態や年齢、がんの進行度、希望なども考慮して総合的に治療法が選択されます。
また、転移先の臓器で痛みや倦怠感などの症状も出るため、それに応じて全身療法も行います。
緩和ケアの重要性
緩和ケアとは、患者様の身体的・精神的な辛さを和らげるためのケアのことです。
緩和ケアは、末期がんと診断された際だけでなく、がんと診断された時点からいつでも受けることが可能です。
乳がんが末期になると、全身症状や痛み、倦怠感などが出現しやすいため、辛い症状が続くことにより精神的にも不安定になりやすいです。
緩和ケアを行うことで生活の質を向上させ、余生を自分らしく送ることができるようになります。
通院、入院、在宅療養など、さまざまな方法で緩和ケアを受けることが可能です。
光免疫療法の適用可能性
光免疫療法は、進行性乳がん患者様に対しても適用可能な治療法です。
この治療法は、特定の光感受性薬剤と光を用いて、がん細胞を選択的に破壊することができます。
光免疫療法は、他の治療法と併用することで、相乗効果が期待出来ます。
ただし、光免疫療法の適用には、患者様の健康状態やがんの特性を考慮する必要があります。
この治療法により、患者様の生活の質を維持しながら、がん細胞を標的とする治療の選択肢が提供されることが期待されています。
- 進行性乳がんに対する治療は、症状の緩和や患者様の生活の質を最優先に考慮します。
- 緩和ケアは、患者様の身体的、精神的な苦痛を軽減し、生活の質を向上させるために不可欠です。
- 光免疫療法は、進行性乳がんの治療において有望な選択肢となり得ますが、標準治療との組み合わせ方を慎重に考慮する必要があります。
- 治療計画は、患者様の希望や状態の変化に応じて柔軟に調整される必要があります。
余命宣告を受けた乳がん患者様にとって、光免疫療法は治療の選択肢の一つとなり得る可能性があります。
標準治療と組み合わせる集学的治療によって、余命宣告をされた患者様でも、生活の質の向上が期待されます。
以下より当院の光免疫療法の詳細をご確認頂けます。

【当該記事監修者】癌統括医師 小林賢次
がん治療をお考えの患者様やご家族、知人の方々へ癌に関する情報を掲載しております。
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