髄様がんとは
髄様がんは、甲状腺内のC細胞から発生する比較的まれながんです。
このがんは、甲状腺がん全体の約3%を占めています。
C細胞はカルシトニンというホルモンを産生し、カルシウムの代謝に関与しています。
髄様がんは、遺伝性と非遺伝性の両方が存在し、家族歴がある場合は遺伝性である可能性が高いです。
遺伝性髄様がんは、RET遺伝子の変異によって引き起こされることが多いです。
症状と診断
髄様がんの症状は初期段階ではほとんど見られません。
進行すると、甲状腺のしこりや首のリンパ節の腫れが見られることがあります。
診断には血液検査、超音波検査、生検などが用いられます。
血液検査ではカルシトニンやCEA(癌胎児性抗原)のレベルが確認されます。
治療法
髄様がんの主要な治療法は手術による甲状腺とリンパ節の摘出です。
進行がんや手術が困難な場合は、標的療法薬剤や化学療法が選択されることもあります。
標的療法薬剤には、RET遺伝子変異を標的とする薬剤が含まれます。
光免疫療法
光免疫療法は、光感受性の薬剤と光線を使用してがん細胞を攻撃する治療法です。
この方法は、特定の波長の光を用いて薬剤を活性化し、がん細胞に対して選択的に集積し破壊することを目的としています。
以下より当院の光免疫療法の詳細をご確認頂けます。
髄様がんの予後は、発見の時期やがんの進行度に大きく左右されます。
早期発見と適切な治療が、良好な治療結果につながる鍵となります。
患者様にとって最適な治療計画の策定には、総合的な医療チームの協力が不可欠です。
【当該記事監修者】癌統括医師 小林賢次
がん治療をお考えの患者様やご家族、知人の方々へ癌に関する情報を掲載しております。
医療法人社団良凰会 医師一覧