卵巣がんの進行スピード特性と現代治療の展開

卵巣がんの進行特性

卵巣がんは、”サイレントキャンサー”とも呼ばれるほど症状が無いため、早期発見が難しい女性特有のがんです。
進行すると、腫瘍が大きくなったり腹水溜まったりしてお腹が膨張しますが、ただ単に太ったと見過ごされたりするため、発見時には進行がしてしまっていることが多いです。
また、卵巣がんの進行スピードは個人差が大きいことが知られています。
良性の腫瘍から緩やかにがん化するケースもあれば、短期間で悪性のがんが発生して進行するケースもあります。

種類やステージによって異なる進行スピード

卵巣がんの進行スピードは個人差が大きいですが、がんの種類やステージによっても変わります。
まず、卵巣がんは以下の3種類に大きく分類され、進行スピードも異なります。

●上皮性腫瘍
中高年女性(40-60才代)を中心に発生。卵巣がん全体の約90%を占める。進行スピードは遅い傾向にあるが、早期発見が困難であり、発見時には進行していることが多い。
●胚細胞腫瘍
若い世代(10-20才代)を中心に発生。卵巣がん全体の約5%を占める。進行スピードは早い傾向にある。
●性索間質性腫瘍
卵巣がん全体の約4%を占める。進行スピードは、中程度の傾向にある。

ステージによる進行スピードの違いは、初期段階のステージであれば進行スピードは緩やかで、ステージが進むと進行スピードも早くなる傾向にあります。

進行の初期段階

卵巣がんの初期段階では、腫瘍は卵巣に限局しています。
しかし、卵巣は腹腔内にあるため、がん細胞が腹膜に拡散しやすい環境にあります。
このため、卵巣がんは早い段階で腹膜播種を起こし、腹水の形成や他の臓器への影響を及ぼすことがあります。

中期から後期への進行

がんが進行するにつれて、腫瘍は周囲の組織や臓器に侵入し、さらにはリンパ系や血流を介して遠隔の臓器に転移を起こすことがあります。
進行した卵巣がんでは、腹部の膨満感や痛み、消化不良、頻尿などの症状が現れることが多くなります。
これらの症状は日常生活に影響を及ぼし、早期発見と治療の重要性を強調しています。

診断と進行の評価

卵巣がんの診断には、超音波検査、CTスキャン、MRI、血液検査(CA-125などの腫瘍マーカー)が用いられます。
これらの検査によって、がんの存在、大きさ、進行度を評価し、適切な治療計画を立てることが可能になります。
また、手術による組織の採取と病理検査が最終的な診断を下すために不可欠です。

進行卵巣がんの治療選択肢

進行卵巣がんの治療には、手術、化学療法、分子標的療法などが一般的に行われます。
まずは手術を行い、その結果を基にして次の治療法を選択します。
光免疫療法は標準治療と併用可能であり、相乗効果が期待出来ます。
この治療法は、特定の光を照射することで活性酸素を生成し、がん細胞を破壊する治療法です。
正常細胞への影響を抑えつつ、がん細胞のみを標的とすることが可能となります。
以下より当院の光免疫療法の詳細をご確認頂けます。

進行卵巣がんへの対応

進行卵巣がんの治療法は、がんの進行度以外にも、本人の希望や生活環境、年齢を含めた体の状態などを総合的に検討して選択されます。
手術後に化学療法(抗がん剤治療)を行うことが多いですが、ステージⅢ以降に進行している場合には、分子標的療法を併用することもあります。
また、腫瘍が大きく手術が行えない場合には、術前に化学療法を行って腫瘍を小さくすることもあります。
さらに、手術や化学療法後に、再発予防を目的として、化学療法や分子標的療法を一定期間続ける維持療法が行われることもあります。

生存率と予後

卵巣がんの生存率は、ステージによって大きく変動します。
卵巣がんのステージごとの5年生存率(実測生存率)については、以下の通りとなります。

●Ⅰ期:約90%
●Ⅱ期:約75%
●Ⅲ期:約45%
●Ⅳ期:約27%
●全体:約64%

早期発見された卵巣がんの5年生存率は比較的高いですが、進行した卵巣がんでは生存率が大幅に低下することが分かります。
卵巣がんは、手術や化学療法で根治したように思えても、半数以上が再発してしまいます。
再発後の生存期間の中央値は約2年といわれており、再発してしまうと予後はより悪くなってしまいます。

予防と早期発見

卵巣がんの予防には、健康的な生活習慣の維持や、家族歴に基づいた遺伝的リスクの評価が含まれます。
また、定期的な婦人科検診は、卵巣がんを含む多くの婦人科系のがんの早期発見に寄与します。
早期発見は治療の成功率を高め、生存率を向上させるために不可欠です。
卵巣がんを発症してしまった場合でも、新たな薬剤の開発などが日々進歩しているため、生存率は改善されてきています。
光免疫療法は、標準治療と組み合わせることで相乗効果を生み、より良い治療成績となる可能性があります。

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