口唇がんとは
口唇がんは、口の入り口付近、特に下唇に多く発生するがんです。
このがんは、唇の表面にある扁平上皮細胞から発生することが一般的です。
日本では、口腔がん(口の中のがん)の中でも比較的発生頻度が高いがんの一つです。
原因
口唇がんの主な原因には、長期間の紫外線への露出が含まれます。
喫煙や過度のアルコール摂取も、リスクを高める要因とされています。
また、口唇に慢性的な刺激や炎症がある場合もリスクが増加することが知られています。
症状
口唇がんの初期症状としては、唇にできるしこりや潰瘍があります。
これらは痛みを伴わないことが多いですが、進行すると痛みや出血を伴うことがあります。
また、唇の色が変わる、硬さがある、腫れるといった症状も見られます。
診断
口唇がんの診断には、主に視診と触診が用いられます。
疑わしい病変を発見した場合、生検によって組織を採取し、病理学的に検査を行います。
これにより、がんの存在とその型を特定することができます。
治療方法
口唇がんの治療法には、手術、放射線療法、化学療法があります。
初期のがんでは、手術による切除が一般的です。
進行したがんや再発がんには、放射線療法や化学療法が選択されることがあります。
光免疫療法
光免疫療法は、光感受性薬剤が口唇がん細胞に集積し、特定の波長の光を照射することで腫瘍細胞を破壊する治療法です。
以下より当院の光免疫療法の詳細をご確認頂けます。
予防と自己管理
口唇がんの予防には、紫外線対策や禁煙が重要です。
また、定期的な口腔検診を受けることで、初期段階での発見が可能になります。
健康的な食生活と適度なアルコール摂取も、リスク低減に寄与します。
【当該記事監修者】癌統括医師 小林賢次
がん治療をお考えの患者様やご家族、知人の方々へ癌に関する情報を掲載しております。
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