光免疫療法は、がん細胞への直接的なアプローチを目指すと同時に、免疫機能に働きかける治療法です。
光に反応する薬剤(ICGリポソーム)を点滴で投与し、がん細胞に集積した薬剤に近赤外線を照射することで、がん細胞への作用を目指します。
さらに、薬剤ががん細胞に集まりやすい性質を活かし、照射によって生じる反応(活性酸素の発生など)を通じて、がん細胞を内側から攻撃します。
当院の光免疫療法は以下の方にも対応しております
- 幅広いがん種や全身の転移部位にも対応
- 標準治療との併用治療も可能
- 副作用が少ないため抗がん剤の休薬中の方も対応
- 高齢で標準治療が出来ないと言われた方も対応
- もう治療法が無い、緩和ケアを勧められた方も対応
- 他の治療方法を探している方や、ステージに関わらず治療の選択肢として相談受付
がん治療の選択肢の一つとして、光免疫療法もぜひご検討ください。
以下のバナーをクリックで光免疫療法の詳細をご覧いただけます。
甲状腺がんで腹膜播種が疑われた場合は、お腹の病変が本当に甲状腺がんから広がったものかを調べ、組織型に合った治療を選びます。腹膜播種とは、お腹の臓器を覆う腹膜にがんが広がった状態です。甲状腺がんは年齢と組織型によって病期分類が異なり、遠隔転移があっても一律にステージ4とは呼びません。
「甲状腺がん」という病名の先に、組織型があります
乳頭がん・濾胞がん、髄様がん、未分化がんでは、治療の考え方が大きく異なります。乳頭がんや濾胞がんなどは55歳を境に病期分類が変わり、55歳未満では遠隔転移があってもII期です。髄様がんや未分化がんには別の分類を用います。
以前の手術で受け取った病理報告書は、腹部の病変を評価するときにも役立ちます。再発時の治療情報を調べる際は、ご自身の組織型に合う説明かを確かめてください。首の再発に使う治療と、腹膜を含む離れた部位への治療も、同じ条件で決まるものではありません。
腹部の画像だけで、転移元まで分かるとは限りません
CTなどで腹膜の病変、腹水、腸の状態を調べます。必要に応じて腹水の細胞診や病変の組織検査を行い、以前の甲状腺の病理と照らし合わせます。別の臓器から発生したがんや、がん以外の病気との区別も診断の過程に含まれます。
検査の提案を受けたら、腹膜の病変を確かめるためなのか、どのがんから広がったかを調べるためなのかを聞いてみましょう。検査の目的が分かると、結果を待つ間に決められることと、診断後に決めることを整理できます。
放射性ヨウ素が使えるかは、がんの性質に関わります
分化がんである乳頭がん・濾胞がんでは、条件に応じて放射性ヨウ素内用療法を考えます。ヨウ素を取り込む性質を利用する治療で、すべての甲状腺がんや転移に同じように使える方法ではありません。甲状腺の手術歴、以前の内用療法とその反応も判断材料になります。
分子標的薬や遺伝子の検査を考える場合
再発・転移した分化がんで放射性ヨウ素内用療法が適さない場合は、分子標的薬などを考えます。薬の選択に関わる遺伝子変化を調べる検査が勧められることもあります。髄様がん、未分化がんはそれぞれの治療方針に沿って判断し、分化がんの薬をそのまま当てはめません。
甲状腺ホルモン薬を飲んでいる方は、その目的と飲み方も確認します。ホルモンの補充などに必要な薬を、がんへの治療を変更したという理由だけで中止しないでください。薬物療法中の食事量や体重、血圧などの変化は、副作用への対応にも使います。
腹水や腸の通りにくさには、診断と並行して対応します
腹膜の病変によって、お腹の張りや食べにくさ、吐き気が出ることがあります。腹水による圧迫が強ければ排液を考え、繰り返す場合にはCARTなどについて相談します。CARTは腹水のタンパク質を回収して戻す方法で、腹膜のがんを直接取り除く治療ではありません。
嘔吐が続いて水分を取れない、強い腹痛がある、便やガスが止まった場合は、早急に医療機関へ連絡してください。腸の通過に問題があると、内服薬を飲めるかにも関わります。無理に食べたり薬を追加したりせず、医療者の指示を受けます。痛みや吐き気への緩和ケアは、がんへの治療と並行できます。
当院の甲状腺がん相談記録から分かる、再治療への迷い
当院には、甲状腺がんの手術後に局所再発し、放射線治療を受けた後、再び首の病変が見つかった患者様の相談記録があります。再手術を提案されたもののリスクが高いと説明され、処置の負担も踏まえて別の治療について知りたいと来院されました。
この記録は首の再発に関する相談で、腹膜播種の症例や治療効果を示すものではありません。腹部の病変について相談される場合は、元の組織型、最近の画像、腹水や組織の検査結果、現在の内服薬をご用意ください。主治医から提案されている治療を共有し、何が心配で、どの選択肢を知りたいのかを伺います。
光免疫療法についてのご相談
薬剤と光を組み合わせる光免疫療法の相談では、腹膜のどの病変を対象にするか、光を届ける方法、現在の全身治療との関係を説明します。副作用や処置の負担、費用も含めてご案内します。首の病変に対する相談経緯から、腹膜播種でも同じ治療が可能と判断したり、効果を予測したりすることはできません。
参考文献
- 国立がん研究センター がん情報サービス「甲状腺がん 治療」
- 国立病院機構 北海道がんセンター「臨床検査科」
- 国立病院機構 鹿児島医療センター「KM-CART(腹水濃縮再静注療法)のご案内」
- 国立病院機構 東京医療センター「緩和ケアセンター」

【当該記事監修者】癌統括医師 小林賢次
がん治療をお考えの患者様やご家族、知人の方々へ癌に関する情報を掲載しております。
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