光免疫療法は、がん細胞への直接的なアプローチを目指すと同時に、免疫機能に働きかける治療法です。
光に反応する薬剤(ICGリポソーム)を点滴で投与し、がん細胞に集積した薬剤に近赤外線を照射することで、がん細胞への作用を目指します。
さらに、薬剤ががん細胞に集まりやすい性質を活かし、照射によって生じる反応(活性酸素の発生など)を通じて、がん細胞を内側から攻撃します。
当院の光免疫療法は以下の方にも対応しております
- 幅広いがん種や全身の転移部位にも対応
- 標準治療との併用治療も可能
- 副作用が少ないため抗がん剤の休薬中の方も対応
- 高齢で標準治療が出来ないと言われた方も対応
- もう治療法が無い、緩和ケアを勧められた方も対応
- 他の治療方法を探している方や、ステージに関わらず治療の選択肢として相談受付
がん治療の選択肢の一つとして、光免疫療法もぜひご検討ください。
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乳がんの腹膜播種では、乳がんの性質に合わせた薬物療法と、お腹の張りや吐き気、食べにくさへの治療を組み合わせます。腹膜への転移が確認されても、それだけで薬が効かない、治療を受けられないと決まるものではありません。ホルモン受容体やHER2の検査結果、これまでの治療が、次の薬を選ぶ手がかりになります。
一方、繰り返し吐く、水分もとれない、強い腹痛がある、便やガスが出ずお腹が張る場合は、腸閉塞などへの対応を急ぐ必要があります。次の乳腺外来の予約を待たず、治療中の病院へ連絡してください。
お腹に転移しても、治療の出発点は「乳がんの性質」です
腹膜は、お腹の内側と臓器の表面を覆う膜です。そこにがんの病変が散らばるように広がった状態を腹膜播種といいます。乳がんから腹膜への遠隔転移が確認されれば、初めて診断されたときにはステージ4に相当します。初回治療後に見つかった場合は、遠隔再発として治療を考えます。
転移した場所がお腹だからといって、胃がんや卵巣がんの治療をそのまま選ぶわけではありません。乳がん由来の病変であれば、乳がんとして薬を選びます。病名だけでなく、病理検査で調べたがんの特徴を確かめる理由はここにあります。
ホルモン受容体とHER2で、候補となる薬が変わる
ホルモン受容体陽性の乳がんでは、女性ホルモンの働きを抑えるホルモン療法が候補になります。分子標的薬を併用することもあります。HER2陽性では抗HER2薬を含む治療、ホルモン受容体とHER2がともに陰性のトリプルネガティブ乳がんでは抗がん剤を中心とした治療を考え、条件に応じて免疫チェックポイント阻害薬などを使います。
こうした分類は、次の薬を自動的に決めるものではありません。同じ分類でも、すでに使った薬やその効き方が異なります。再発までの期間、前の治療を変更した理由、副作用が残っているかも、治療歴として共有します。薬の名前が分からないときは、お薬手帳や治療の説明書が役立ちます。
転移・再発乳がんの薬物療法では、がんを抑え、症状を軽くしながら生活を続けられる期間を延ばすことを目指します。効果が続き、副作用が問題にならなければ治療を継続し、効果が弱くなった場合などには別の方法へ変更します。治療が変わるたびに、何を理由に変更するのかを聞いておくと、これまでの経過を整理できます。
「食べられない」を、食欲だけの問題にしない
少し食べるとお腹がいっぱいになるのか、食べた後に吐くのか、食事そのものを欲しくないのか。同じ食事量の低下でも、起きていることは違います。腹水の圧迫、腸の通りの悪さ、薬の副作用などが重なると、食べやすい物に替えるだけでは改善しにくくなります。
張りが強い場合は、腹水の量と負担を調べる
腹膜播種に伴って腹水が増えると、お腹の張りや圧迫感が強くなり、食事をとりにくくなることがあります。超音波やCTなどで液体の量と分布を調べ、症状が強ければ針や管で腹水を抜く処置を考えます。排液は張りを軽くするための処置であり、がんの病変そのものへの薬物療法とは役割が異なります。
腹水への方法の一つに、腹水濾過濃縮再静注法(CART)があります。採取した腹水を処理し、アルブミンなどのたんぱく成分を点滴で戻す方法です。国立病院機構鹿児島医療センターでも、がん性腹水への診療として紹介されています。実施するかどうかは、腹水の状態や体調、施設の対応を踏まえて判断します。
処置を受けた後は、食事がとりやすくなったか、動くときの圧迫感が軽くなったかを伝えてください。短期間で再び張ってきたときには、腹水への対処を繰り返す負担も相談する内容になります。水がたまるからと、自己判断で飲水を極端に減らすことは避けましょう。
吐き気に腹痛や排便の変化が重なる場合
腹膜の病変によって腸の通りが悪くなると、腹痛や嘔吐、便やガスが出にくいといった症状が現れることがあります。腸閉塞が疑われるときは、食事を増やしたり下剤を追加したりする前に、診察と画像検査が必要です。吐き気を抗がん剤の副作用だと思い込まず、いつから始まり、何回吐いたか、水分を保てるかを伝えます。
腸閉塞への対応には、食事を一時中止して点滴を行うことや、管で胃や腸の内容物を排出して圧を下げる方法などがあります。閉塞した場所や範囲によっては、手術などで通りを確保する方法も候補になります。どこが、どの程度通りにくいのかによって、必要な処置は変わります。
食事を再開するときは、腸の状態に合わせて量や内容を調整します。健康なときに勧められる食事が、通過障害のある時期にも合うとは限りません。治療中の病院で、食べてよい物と控える物を具体的に相談してください。
検査で知りたいのは、病変の広がりと治療を妨げている原因
腹部CTでは腹膜や臓器の病変、腹水、腸の拡張などを調べます。腹水があれば、採取した液体の細胞を調べることもあります。診断を確かめるために組織を採る検査が必要な場合もあり、これまでの乳がんの病理診断と照らし合わせます。
乳がんの治療歴がある方でも、新しく見つかった腹部病変の由来を確かめることは重要です。乳がんからの転移なのか、別の病気なのかで治療が変わるためです。また、腫瘍マーカーの変化は経過をみる情報の一つですが、その数値だけで腹膜播種を診断したり、薬の効果を決めたりするものではありません。
血液検査では、脱水や栄養状態、肝臓・腎臓の働きなども調べます。吐いて水分がとれない時期には、先に点滴や症状への処置が必要になることがあります。内服薬を使っている方は、薬を飲めているか、飲んだ後に吐いていないかも伝えてください。吐いた分を自己判断で追加して飲まず、医師や薬剤師に確認します。
手術や腹腔内の治療を提案されたときは、目的を確かめる
腹膜播種に対する治療を調べると、腹膜の病変を切除する手術や、腹腔内に抗がん剤を投与する治療が見つかります。ただし、腹膜播種は元のがんによって治療方針が異なります。国立国際医療センターの腹膜センターも、原発臓器ごとに治療方針と手術の対象が異なることを説明しています。
乳がんの腹膜播種では、全身への薬物療法を軸に考えます。腹腔内化学療法や大きな切除手術を、乳がんのすべての患者様に共通する標準的な方法として扱うことはできません。提案を受けた場合は、乳がんに対する根拠、治療の目的、体への負担、現在の薬物療法への影響を説明してもらいましょう。
腸閉塞を軽くするための手術は、腹膜の病変をすべて取り除く手術とは目的が違います。痛みや吐き気への薬、腹水の処置、栄養への支援も、がんを抑える治療と並行して受けられます。緩和ケアを利用することは、薬物療法を一律に終えるという意味ではありません。
当院の相談では、検査結果と「今できていること」を合わせて伺います
当院の相談時には、転移の場所、現在の治療、これまでの治療歴、副作用の状況、画像や血液検査、主治医から説明された方針を確認しています。乳がんの治療を整理する資料としては、ホルモン受容体とHER2の結果が分かる病理報告書や、薬物療法の記録も参考になります。
腹膜播種に伴う症状がある方は、食べられている量、水分をとれるか、排便の変化、腹水への処置を受けた経過もお知らせください。検査に写っている病変と、治療を続けるうえで負担になっている症状を分けて整理し、主治医の方針を踏まえて相談を進めます。
光免疫療法について相談したい方へ
光免疫療法は、薬剤と光を用いる治療です。腹膜播種は病変が複数の場所に広がるため、相談では対象となる病変と、光を届ける方法を具体的に考えます。病変の位置や全身状態を踏まえ、治療の目標、副作用、費用、通院の負担を説明したうえで、現在の治療との関係を話し合います。資料がすべてそろっていない段階でも、ご相談いただけます。
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参考文献・参考情報
- 国立がん研究センター がん情報サービス「乳がん 治療」
- 国立病院機構 福岡東医療センター「乳がんの治療」
- 国立国際医療センター 腹膜センター「診療のご案内」
- 国立がん研究センター がん情報サービス「吐き気・嘔吐」
- 国立病院機構 鹿児島医療センター「専門外来・腹水外来」
- 国立病院機構 広島西医療センター「DPCデータを用いた病院情報」

【当該記事監修者】癌統括医師 小林賢次
がん治療をお考えの患者様やご家族、知人の方々へ癌に関する情報を掲載しております。
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