がんの標準治療|癌治療はOGC大阪がんクリニック

標準治療とは?

 標準治療とは、科学的根拠に基づいて、現在利用が可能で、最良の治療であると示され、ある状態の一般的な患者さんに行われることが推奨される治療を指します。
 がんの標準治療とは基本的に、「3大治療」と呼ばれる外科療法、化学療法(抗がん剤治療)、放射線治療を指します。
 標準治療は、いわゆる最先端の治療ではありません。
 メディアでは「最先端治療」として、いろいろな新しい治療法が紹介されていますが、「最先端治療」が必ずしも優れている治療とはいえません。
 「最先端の治療」は、効果、安全性を検討する臨床試験などによって、それまでの標準治療よりも優れていることがわかった時点で、専門医らによって「標準治療」と位置づけられることになります。
 また、がんの標準治療においては、国立がん研究センターがん対策情報センターが運営する「がん情報サービス」で「がんの標準治療」言葉の定義がされております。

標準治療=科学的根拠に基づいている

 『標準治療とは、科学的根拠に基づいた観点で、現在利用できる最良の治療であることが示され、ある状態の一般的な患者さんに行われることが推奨される治療をいいます。
 一方、推奨される治療という意味ではなく、一般的に広く行われている治療という意味で「標準治療」という言葉が使われることもあるので、どちらの意味で使われているか注意する必要があります。
 なお、医療において、「最先端の治療」が最も優れているとは限りません。
 最先端の治療は、開発中の試験的な治療として、その効果や副作用などを調べる臨床試験で評価され、それまでの標準治療より優れていることが証明され推奨されれば、その治療が新たな「標準治療」となります。』

標準治療と先端治療双方に可能性

 標準治療と聞くと、「標準」という言葉の意味から、普通の治療であったりや、新しい要素が取り入れられていないというようなニュアンスで受け取る方も少なくないと思われます。
 しかし、実際に、標準治療とは、科学的な根拠に基づいて、現在利用できる最良の治療であることが証明されている治療であるからこそ、医師は一般に、「標準治療」とされている治療法を勧めます。
 それ故、海外では、標準治療を『gold standard』という表現しています。
 標準治療は、何度も帰納的に治療を施し、患者様の回復が最も見込まれた治療であるといえるのです。
 寧ろ、遺伝子療法や温熱療法といった理学療法の臨床において、新たな評価法や効果判定の方法を検討する場合,その新たな手法を,ゴールドスタンダードである既存の基準や評価方法と比較しなければ,新たな手法の妥当性は検証できないと言えます。
 勿論、先端治療にも十分な可能性はあり、そういった治療でがんを克服した方も沢山いらっしゃいます。
 ただ、標準治療もまた一定の基準を満たした素晴らしい治療法なのです。
 これらの治療は、1つだけで実施されることは少なく、状況に応じていくつかの方法を組み合わせることが多くなっています。
 例えば、手術でがん組織を取り除いてから抗がん剤治療と放射線治療を行い、転移したがんまで退治するケースや、あらかじめ化学療法でがんをある程度小さくしてから(術前化学療法)、手術でがんを取り除く場合もあります。
 また、手術ができない患者さんには、化学療法と放射線治療を合わせてがんの進行を抑える場合もあります(放射線化学療法)。



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