肝臓がんの抗がん剤治療と光免疫療法の詳細解説

肝臓がんの抗がん剤治療と光免疫療法の詳細解説

肝臓がんは、主に肝細胞がん(HCC)と肝内胆管がんに分類され、世界的に見てがん関連死亡の主要原因の一つです。
日本では、B型・C型肝炎ウイルス感染や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が主なリスク因子となります。
早期症状が乏しいため、診断時すでに進行しているケースが少なくありません

進行がんでは、抗がん剤治療が標準的な選択肢となり、腫瘍の増殖抑制や生存期間の延長を目指しますが、副作用の管理が重要です。
この記事では、抗がん剤治療の概要、効果・副作用を詳述した上で、光免疫療法という先進治療についても紹介します。

抗がん剤治療の概要

肝臓がんの抗がん剤治療は、従来の殺細胞性抗がん剤から、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬を中心とした体系に進化しています。
日本肝臓学会のガイドラインに基づき、ステージIII~IVの進行例で主に用いられます。

主な種類:

●分子標的薬: 腫瘍の血管新生や増殖シグナルを阻害。代表薬としてレンバチニブ、ソラフェニブ、レゴラフェニブ、カボザンチニブなど。経口投与で、第一選択としてレンバチニブが推奨されます。

●免疫チェックポイント阻害薬: がん細胞の免疫逃避を防ぎ、T細胞を活性化。アテゾリズマブ+ベバシズマブ、ニボルマブ(オプジーボ)、デュルバルマブ+トレメリムマブなど。分子標的薬との併用が標準となる。

●局所化学療法: 肝動脈化学塞栓療法(TACE)。抗がん剤(ドキソルビシンなど)をリピオドールに混ぜ、腫瘍動脈に注入後塞栓。肝機能Child-Pugh A~Bの多発腫瘍に適応。

これらの薬剤は、がん細胞のDNA/RNA合成阻害、シグナル経路遮断、免疫活性化により効果を発揮しますが、肝機能低下例では投与量調整が必要です。

抗がん剤治療の効果と副作用

抗がん剤治療の効果は、腫瘍縮小率10~30%、生存期間延長(分子標的薬で2~3ヶ月、免疫併用でさらに延長)として証明されています。
特に、免疫併用療法は一部患者で長期寛解を達成しますが、全体反応率は限定的です。
TACEは腫瘍壊死を誘導し、症状緩和に有効ですが、繰り返し施行が必要です。

一方、副作用は避けられず、正常細胞への影響が原因となります。
主な副作用は以下のようなものが挙げられます。

●分子標的薬特有: 手足症候群(皮膚の紅斑・疼痛)、高血圧、下痢、食欲不振、疲労、脱毛、肝機能障害、血小板減少。
●免疫薬特有: 免疫関連有害事象(irAE)として肝炎、皮膚炎、甲状腺機能異常、間質性肺疾患、注入反応。
●従来型/TACE関連: 吐き気、腹痛、発熱、骨髄抑制(貧血、白血球減少)、口内炎。

副作用の程度は薬剤量、治療期間、肝機能により異なり、治療中断の原因となります。
対策として、支持療法(制吐剤、皮膚ケア)、投与スケジュール調整が重要です。
治療終了後、多くの副作用は回復しますが、肝硬変合併例では注意が必要となります。

光免疫療法について

抗がん剤治療の限界(副作用、耐性)を補う選択肢として、光免疫療法も注目されています。
当院では、インドシアニングリーン(ICG)を光感受性物質として用いた自由診療の光免疫療法を提供しており、抗がん剤治療との併用で相乗効果が期待されます。

光免疫療法は、特定の薬剤と光を組み合わせてがん細胞を破壊する方法です。
副作用が軽微であり、肝機能低下例でも施行可能という利点が挙げられます。
そのため、抗がん剤不耐例や併用療法として、腫瘍縮小・症状改善(腹水・黄疸軽減)が期待されます。

以下より当院の光免疫療法の詳細をご確認頂けます。

まとめ

肝臓がんの抗がん剤治療は、分子標的薬や免疫薬を中心に進行抑制とQOL向上に寄与しますが、副作用の管理が鍵となります。
光免疫療法は、低侵襲で選択的なアプローチを提供し、抗がん剤治療の補完として有望です。
肝臓がん治療や当院の光免疫療法の適用可否などについては、一度ご相談ください。

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