末期の卵巣がんの詳細な概要
卵巣がんは、卵巣に発生した悪性腫瘍であり、発生する部位により上皮性腫瘍、胚細胞性腫瘍、性索間質性腫瘍に分類されます。
罹患率は40歳前後から増加し、50代~60代がピークとなります。
早期の卵巣がんは特有の症状が少ないため、ステージⅢ~Ⅳまで進行した状態で見つかる症例が約半数を占めます。
末期の卵巣がんとは、がん細胞が隣接するリンパ節や臓器、肺や肝臓といった離れた臓器にまで転移してしまった状態を指します。
この段階まで進行すると、治癒を目指した治療は困難となり、予後も悪くなります。
末期の卵巣がんの症状とその原因
末期の卵巣がんの症状は個人差が大きいです。
腫瘍が大きくなることで膀胱が圧迫され、それに伴って生じる頻尿や下腹部の圧迫感だけの人もいれば、腹膜播種によって腹水の貯留が起こり、食欲不振や息切れといった症状が出る人もいます。
また、遠隔転移した他の臓器で様々な症状がみられる人もいます。
このように、腫瘍の大きさや位置、転移の範囲によって様々な症状が現れます。
症状 | 原因 |
---|---|
腹部の膨満感や痛み | 腫瘍の成長により、周囲の組織や臓器に圧迫感が生じるため。 |
食欲不振や体重減少 | がん細胞が栄養を奪取することや、体ががんと戦うための反応として。 |
頻尿 | 腫瘍が膀胱に圧迫をかけることで、尿の通りが悪くなるため。 |
便秘 | 腫瘍が大腸に圧迫をかけることで、便の通りが悪くなるため。 |
息切れ・痛み | 卵巣に浸潤したがんが腹膜に拡がる腹膜播種によって、腹水の貯留が起こり、それによって息切れや痛み、食欲不振などの症状が出る。 |
末期の卵巣がんの治療の選択肢
末期の卵巣がんの治療は、がんの進行度や転移の範囲、患者様の年齢や全体的な健康状態に応じて選択されます。
治療法 | 説明 |
---|---|
手術 | できる限りがんを摘出するために行う。また、切り取ったがん細胞で病理診断を行い、ステージや組織型を判定する。転移が広範囲の場合は、全てのがん組織を取り除くのは難しい。 |
化学療法 | 抗がん剤によってがん細胞の増殖を妨げ、がん細胞を攻撃する治療法。基本的に手術後に行うが、がんが広範囲な場合や全身状態が悪い場合は、手術前に化学療法を行い、腫瘍を小さくする。 |
維持療法 | 手術や化学療法での治療後に、がんの再発や成長の防止を目的に行う。維持療法では分子標的治療薬が用いられ、血管新生阻害薬とPARP阻害薬の2種類がある。 |
末期の卵巣がんの予後と再発リスク
卵巣がんは、末期となるステージⅣまで進行した場合、5年生存率は約27%となります。
また、卵巣がんは再発・転移をしやすいがんであり、視診や画像診断でがんが無くなったように見えても、数年後に再発することが多いです。
再発する期間は治療後2年以内が多く、特にステージⅢ~Ⅳの進行がんでは2年以内には約50%、5年以内には70%以上が再発するといわれています。
再発した場合、初回のがんよりも治療が困難であり、生存期間も短くなる傾向にあります。
光免疫療法とは
この治療法は、特定の薬剤をがん細胞に集積させ、その後特定の波長の光を照射することで、がん細胞を選択的に破壊する方法です。
光免疫療法は、患者様の生活の質を維持しながら治療を進めることができるという利点があります。
そのため、末期の卵巣がんに対して、高い治療効果だけでなく緩和ケアの役割を果たすことも期待できます。
卵巣がんのステージⅣまで進行している患者様は、一度当院までご相談ください。
以下より当院の光免疫療法の詳細をご確認頂けます。
末期の卵巣がんと治療の展望
末期の卵巣がんは、治癒を目的とした治療は難しくなり、生存率も下がってしまいます。
治療は手術と化学療法を中心に行われ、治療後は分子標的治療薬を用いた維持療法も検討されます。
また、卵巣がんは再発のしやすいがんであり、進行がんの場合、5年以内に70%以上が再発するとされています。
光免疫療法は、末期の卵巣がんに対して高い治療効果や、痛みを和らげる緩和ケアの役割を果たす可能性があります。
末期の卵巣がんの予後は悪い傾向にありますが、諦めずに色々な治療法やケアによって少しでも生活の質の向上を目指すことが大切です。
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【当該記事監修者】癌統括医師 小林賢次
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