肝がんの腹膜播種に関する治療の選択肢

【光免疫療法というがんの治療の選択肢】

光免疫療法は、がん細胞への直接的なアプローチを目指すと同時に、免疫機能に働きかける治療法です。

光に反応する薬剤(ICGリポソーム)を点滴で投与し、がん細胞に集積した薬剤に近赤外線を照射することで、がん細胞への作用を目指します。

さらに、薬剤ががん細胞に集まりやすい性質を活かし、照射によって生じる反応(活性酸素の発生など)を通じて、がん細胞を内側から攻撃します。

当院の光免疫療法は以下の方にも対応しております

  • 幅広いがん種や全身の転移部位にも対応
  • 標準治療との併用治療も可能
  • 副作用が少ないため抗がん剤の休薬中の方も対応
  • 高齢で標準治療が出来ないと言われた方も対応
  • もう治療法が無い、緩和ケアを勧められた方も対応
  • 他の治療方法を探している方や、ステージに関わらず治療の選択肢として相談受付

がん治療の選択肢の一つとして、光免疫療法もぜひご検討ください。

以下のバナーをクリックで光免疫療法の詳細をご覧いただけます。

がん治療でお悩みのあなたへ。光免疫療法。薬剤と光で、がん細胞へアプローチ。電話番号0120-308-833、受付時間9時から18時。詳しくはこちら。
東京がんクリニック

肝臓がんの腹膜播種では、がんの広がりと、肝臓がどの程度働いているかの両方を見て治療を選びます。腹膜の病変だけに注目すると、腹水や体調の変化の原因を捉えきれない場合があります。

腹膜播種とは、がんの細胞が、お腹の内側や臓器の表面を覆う腹膜に広がった状態です。この記事では、主に肝臓の細胞から発生する「肝細胞がん」について説明します。肝内胆管がんや、ほかの臓器から肝臓に転移したがんでは、治療の考え方が異なります。

肝臓がんの治療は、がんの大きさだけでは決まらない

肝細胞がんの患者様には、慢性肝炎や肝硬変などが背景にある場合があります。そのため、同じような腹膜播種があっても、使える薬や治療の負担は一人ひとり異なります。

診察では、がんの数や位置に加え、肝臓が体の働きをどの程度支えられているかを調べます。この力を「肝予備能」と呼びます。

「肝予備能が低い」と説明されたら

肝予備能の評価には、アルブミン、ビリルビン、血液の固まりやすさ、腹水、肝性脳症の有無などを用いるChild-Pugh分類があります。

「肝臓の数値が悪い」と言われたときは、何の数値が変わっているのかを聞いてみてください。肝臓の働きが低下しているのか、治療による炎症などが起きているのかによって、対応は変わります。

治療の変更や休薬を提案された場合も、がんへの効果が理由なのか、肝機能や副作用が理由なのかを分けて説明してもらうと、次の方針を理解しやすくなります。

腹膜播種がある場合のステージ

初回診断時に肝細胞がんによる腹膜への遠隔転移が確認された場合は、ステージIVBに該当します。治療後に見つかった場合は、初回の病期と現在の再発・転移の状態を分けて説明されることがあります。

肝細胞がんには複数の病期分類があります。また、ステージ4には、遠隔転移以外の状態が含まれる分類もあります。病期の数字とともに、現在の画像でどこに病変があるかを確認してください。

肝臓の中の治療と、腹膜に広がったがんの治療

肝細胞がんには、肝切除、ラジオ波焼灼療法、肝動脈化学塞栓療法(TACE)など、肝臓内の病変に対する治療があります。一方、腹膜など肝臓の外にも病変がある場合は、全身に作用する薬物療法を中心に検討します。

肝臓内の病変を治療できても、それだけで腹膜の病変への対応が完了するわけではありません。局所治療を提案された際は、どの病変を対象に、何を目指す治療なのかを聞いてください。

手術などを組み合わせるかは、腹膜病変の分布、肝臓内のがんの状態、肝予備能、全身状態を踏まえて判断します。ほかのがんで行われる腹膜播種への治療を、そのまま肝細胞がんにも当てはめることはできません。

薬物療法を選ぶときは、出血や持病にも目を向ける

進行した肝細胞がんでは、免疫チェックポイント阻害薬と分子標的薬の併用、免疫チェックポイント阻害薬同士の併用、分子標的薬による治療などを検討します。

代表的な組み合わせには、アテゾリズマブとベバシズマブ、デュルバルマブとトレメリムマブがあります。状態によっては、レンバチニブやソラフェニブなどを選びます。どの薬が適しているかは、肝機能、治療歴、持病、副作用のリスクによって異なります。

胃カメラを勧められることがある理由

肝硬変では、食道や胃に静脈瘤ができる場合があります。治療方針を考える際には、出血の危険性を評価するため、内視鏡検査を行うこともあります。

以前に吐血したことがある、静脈瘤の治療を受けた、血液を固まりにくくする薬を使っているといった情報は、担当医に伝えてください。

治療中の変化を、病気の進行だけと考えない

下痢、食欲低下、疲れやすさなどは、薬の副作用でも起こります。免疫チェックポイント阻害薬では、肝炎や腸炎など、免疫の働きに関連する副作用にも注意が必要です。

黄疸が強くなった、下痢が続く、強いだるさが出た場合は、治療先へ連絡してください。受診時には、症状が始まった日と、薬の使用状況を伝えると評価に役立ちます。

腹水が増えても、腹膜播種の悪化とは限らない

肝臓がんでは、腹膜の病変だけでなく、肝硬変による門脈圧の上昇や肝機能の低下などでも腹水がたまります。複数の原因が重なっている場合もあります。

「お腹が大きくなった」という変化を見て、すぐにがんが進行したと決めつける必要はありません。ただし、腹水が食事や呼吸に影響している場合は、早めの対応が必要です。

気付いた変化 診察で伝えたいこと
お腹の張りが増えた いつから変わったか、体重の増減、脚のむくみがあるかを伝えます。
少量で満腹になる 一日に食べられる量、吐き気や嘔吐の有無を伝えます。
横になると苦しい 息苦しさが出る姿勢や、眠れるかどうかを伝えます。
尿が少ない、ふらつく 水分摂取量と、利尿薬などの使用状況を伝えます。

腹水への処置は、原因と体調に合わせて選ぶ

腹水の治療には、食事に関する指導、利尿薬、腹水を抜く処置などがあります。状態によっては、腹水濾過濃縮再静注法(CART)を検討する場合もあります。

処置で腹部の張りを軽くすることと、腹膜のがんを治療することは役割が異なります。また、腎機能や血圧、脱水の状態にも注意が必要です。水分や塩分の制限、利尿薬の増減は、担当医の指示に従ってください。

腹水がある方が、予約日を待たずに相談したい症状

お腹の張りに加えて発熱や腹痛がある場合は、感染などの評価が必要です。また、繰り返す嘔吐、強い腹部膨満、便やガスが出ない状態では、腸閉塞の可能性もあります。

吐血、黒い便、急な強い腹痛、意識がぼんやりする、強い息苦しさがある場合は、すぐに医療機関へ連絡し、救急受診について相談してください。

受け答えがいつもと違う、強い眠気があるといった変化は、ご家族が気付く場合もあります。肝性脳症などの可能性があるため、「疲れているだけ」と判断せず伝えてください。

当院の光免疫療法について相談される方へ

当院では、肝臓がんの腹膜播種についても、光免疫療法のご相談を受け付けています。相談時には、肝臓内の病変と腹膜病変、現在の薬物療法、腹水への処置についてお知らせください。

腹膜の病変は、腸や血管などに近い場所にある場合があります。画像を確認し、どの病変を対象に、どのように光を届ける計画なのかを説明します。肝機能や全身状態も踏まえて検討します。

治療で目指すこと、期待する効果、起こり得る副作用、治療後の評価方法、費用についても確認してください。治療を受けられるかどうかや効果は、患者様の状態によって異なります。

相談時には、肝臓の治療経過もお知らせください

肝切除、焼灼療法、TACE、薬物療法などの治療歴に加え、肝炎・肝硬変の説明を受けているか、静脈瘤の治療歴があるかもお知らせください。利尿薬や肝炎の薬など、現在使用している薬も相談に必要な情報です。

紹介状や検査資料がすべてそろっていなくても、ご相談いただけます。お手元にある画像データ、血液検査結果、治療の説明書などからご用意ください。必要な画像検査については、当院の提携先で撮影できる場合があります。

現在の薬や治療予定は自己判断で変更せず、担当医と情報を共有してください。急な症状がある場合は、当院への相談や資料の準備を待たず、治療中の医療機関へ連絡します。

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今後の見通しは、治療への反応と肝機能を一緒に聞く

腹膜播種があることだけでは、個人の余命を判断できません。肝臓内のがんの状態、ほかの転移、肝予備能、体調、薬物療法への反応を踏まえて見通しを考えます。

次の診察では、「がんの状態はどう変わったか」と「肝臓の働きは保たれているか」を分けて聞いてみてください。治療効果と体への負担を理解する手がかりになります。

腹部の張り、痛み、不眠、不安への支援は、がん治療と並行して受けられます。今後の治療を相談している間も、現在つらい症状を我慢せず伝えてください。

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参考文献・公的情報

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