末期の乳がんと光免疫療法の詳細解説

末期の乳がんの詳細な解説

乳がんの基本知識

乳がんは、乳房にある乳腺組織に発生する悪性腫瘍です。
乳腺は小葉と乳管で構成されており、乳がんのうち約90%が乳管がん、約5~10%が小葉がんとなります。
また、がん細胞が乳管や小葉内に限局している状態を非浸潤がんと呼び、がん細胞が乳管や小葉の外に広がった状態を浸潤がんと呼びます。
乳がんは、初期段階では自覚症状に乏しいため、特に発生率が上がる40歳前後からは定期検診が重要となります。
リスク要因には、遺伝やホルモンの影響、生活習慣などが挙げられます。

末期の乳がんの状態

乳がんは、進行度に応じて、ステージ0~Ⅳ期に分類され、最も進行しているステージⅣ期については、他の臓器(骨、肺、脳、肝臓など)への遠隔転移がある状態を指します。
また、末期がんとは、厚生労働省が「治癒を目指した治療に反応せず、進行性であり、治癒が困難または不可能と医師が総合的に判断した状態」としています。
そのため、ステージⅣ=末期がんではありませんが、状態が似ているためステージⅣの乳がんを末期がんと呼ぶこともあります。

末期の乳がんの症状

乳がんは、初期段階では痛みなどの自覚症状はほとんどありませんが、末期がんになると痛みを感じることが多くなります。
進行していくうちに、以下のような症状が出てきます。

 ・乳房のしこり、くぼみ
 ・乳頭の腫れや赤み
 ・血液の混じった分泌物
 ・乳房の増大、左右の乳房が非対称

そして、更に進行して末期になると、以下のように痛みも伴うことがあります。

 ・リンパ節転移の場合、脇の下や胸壁に痛みを感じる
 ・骨に転移している場合、腰痛や背中の痛み、股関節や腕の痛みなど全身症状が出る
 ・炎症や潰瘍が発生し、それに伴い痛みが出る
 ・体重減少、疲労感や倦怠感がなどがある

治療の選択とその重要性

末期段階では、治療の目的は症状の緩和や生活の質の向上、生存期間の延長となります。
主に抗がん剤などの薬物療法が中心となりますが、症状の緩和が期待できる場合は、手術や放射線療法も追加で行います。
治療法の選択や組み合わせは、患者様の年齢や希望、体調などを考慮して医師が決定します。
また、副作用や合併症が起きる可能性もあるため、それらも考慮して選択する必要があります。

光免疫療法の詳細

光免疫療法は、特定の薬剤と光を組み合わせてがん細胞を攻撃する治療法です。
薬剤はがん細胞に集積し、その後特定の波長の光を照射することで、がん細胞を破壊します。
末期の乳がん治療の選択肢として、光免疫療法が適応できる可能性があります。
この治療法は、他の治療法と組み合わせることで、相乗効果も期待されます。
光免疫療法の利点として、特定のがん細胞のみを狙って攻撃することが出来るため、副作用が少ない傾向があります。
以下より当院の光免疫療法の詳細をご確認頂けます。

末期がんの緩和ケア

緩和ケアとは、身体的・精神的な辛さを和らげるためのもので、生活の質を向上させることが目的となります。
がんと診断された時から、いつでも標準治療と並行して受けることが可能であり、患者様の負担を少しでも軽くすることが期待できます。
末期の乳がんにおいても、緩和ケアはいつでも受けることが可能です。

まとめ

末期の乳がんは、がんが体の他の部位に転移しており、治癒が困難な状態を指します。
治療の目的は、症状の緩和や生活の質の向上、生存期間の延長が主となります。
治療の選択や進行において、医師とのコミュニケーションが非常に重要であることを理解することが求められます。
光免疫療法は、標準治療と組み合わせることでより良い治療成績を期待できるかもしれません。

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